役に立つ情報
研究から理解する
このページは、専門家が研究を行った結果のいくつかをまとめています。治療等に関してはガイドラインを載せています。
ガイドラインとは、それぞれの団体で根拠に基づいて出された指針です。必ずそれを実施するわけではなく、患者さんそれぞれに合った治療を行います。
参考に知っていれば、医療者に質問がしやすこともあるでしょう。
- 高齢者のがん薬物療法ガイドライン
南江堂編集日本臨床腫瘍学会/日本治療学会2019年
その人のライフステージに応じた最適な治療を考えることは大切と思います。高齢だからといって治療しないのか、高齢者でも気にせず治療するのか、一人ひとり違うと思います。高齢者機能評価や認知の評価も必要と思います。ご本人が、意思表示していたことを思い出すことも大事と思います。何のための治療なのか。家族がどこまでも治療を希望すれば、高齢者は意思表示しにくいこともあるようです。
- がんの補完代替医療ガイドブック【第3版】
編集・制作 「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班、「がんの代替医療の科学的検証に関する研究」班
補完代替医療とは何かということから、最新情報までかかれています。もしも、利用しようと思っているものがあるのなら、読んでみるとよいでしょう。
- がんと妊娠の相談窓口
がん専門相談員向け手引き第2版
これは、専門家のためのWebサイトです。しかし、自分のことを正しく知りたいと思っている方には役に立ちます。妊孕性、温存方法や卵子凍結法の説明とともに、例えば抗がん剤、放射線、手術療法により影響をうけるか書かれているのです。
米国の臨床腫瘍学会が妊孕性消失のリスク分類をしたのも掲載されています。妊娠する力がなくなる可能性があることや、放射線量や抗がん剤のことが書かれています。
- 公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会のホームページ
子宮頸がんガイドライン2017年版、子宮体がんガイドライン2018年版、卵巣がん治療ガイドライン2015年版CQ18アップデイトがあります。これには、医師が読む本当に専門的な治療ガイドラインが掲載されています。エビデンスのレベルが書かれているので、個人に合わせてこれ以外の選択もあるかもしれないです。医師に自分の病気がどのレベルかどの治療が可能か質問するときに役に立つと思います。
- 日本癌治療学会 がん診療ガイドライン
さまざまながんに関するガイドラインがあります。子宮体がん・子宮頸がん・卵巣がんの3つも掲載されています。ここから、日本婦人科腫瘍学会 治療ガイドラインに飛びます。
- 緩和ケアの魔法の言葉 緩和ケア2016年6月増刊号
緩和ケアの魔法の言葉2 緩和ケア2018 6月増刊号
青海社責任編集:森田達也
この2冊は、医療者のために医療職が書いた雑誌です。終末期の患者さんや痛みのある患者さんだけでなく様々な人にどう声かけをしたらよいか、わからないときの道しるべとして書かれています。病気でなくても自分自身を勇気づける言葉も並んでいると感じます。
- AYA世代がんサポートガイド
思春期・若年成人(AYA)世代に関しては、堀部が代表研究で行った「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」班によって作成された「支援の手引き」、および、「患者・家族向けの情報冊子」が大変役に立つでしょう。
AYA世代に限った、海外における、下肢リンパ浮腫に関する研究は、オーストラリアで6件、韓国で2件、カナダ・イタリア・スイスで1件ずつ報告されていました。